■2025年度例会■
- 日時:2026年3月15日(日)
- 開催形式:対面とオンライン配信の併用(アクセス方法に関しては別途送信しますメールによる案内をご参照ください)
- 対面会場:龍谷大学大宮学舎東黌303教室
- 申し込みフォーム
- 午前中の研究発表は会員限定、午後の特別企画は一般公開にて実施します。
〔午前〕例会プログラム【会員限定】
3月15日(日) ●9:30-11:45 研究発表
9:00-9:30 開場・受付
研究発表
- 9:30-10:10 「《琵琶记》与晚明南曲韵塑造――兼论剧·曲·韵三重经典演进」
《琵琶记》的经典化呈现为三重演进路径:“剧经典”奠定审美范式,“曲经典”确立创作法度,“韵经典”实现价值自足。在“韵经典”层面,该作既体现了南曲用韵的关捩,如“鱼模当分”与“入声独立”,又彰显了文人用韵的自我规范,被魏良辅等人奉为南曲用韵圭臬。沈璟对《琵琶记》用韵的评价存在内在张力:其“韵协”之说基于戏文旧韵,而“韵杂”之评则对应于《中原音韵》的韵部体系,此矛盾揭示了当时南北曲韵观的根本分歧。通过与《拜月亭》的比较,《琵琶记》的经典效应促发了晚明曲家从“韵无南北”到“韵有南北”的观念自觉,深化了其对南北曲韵差异的理论认知。
- 10:15-10:55 「劉守有・劉承禧父子と董其昌・王世貞らの交友関係――『金瓶梅』抄写伝播の背景となった人脈」
発表者は近年、明代の武臣による文学活動が、白話文学の発展の一端を担ったとする提言をしてきた。『金瓶梅』についても、明・沈徳符撰『万暦野獲編』巻二十五「金瓶梅」の「今惟麻城劉涎白承禧家有全本」(今はただ麻城の劉承禧の家にのみ完本がある)という記述が夙に取りあげられ、錦衣衛の武官であった劉承禧が、その他の抄本保持者たる董其昌・袁宏道・袁中道・謝肇淛・王肯堂・王稚登ら一流士大夫、もう一人の完本所持者と伝わる王世貞とともに、『金瓶梅』の流伝における重要人物として注目されてきた。先行研究も少なくないが、今回の発表では新資料を提示して劉守有・劉承禧父子の生平を補うとともに、劉承禧跋文を有する王羲之「快雪時晴帖」(台北故宮博物院蔵)、劉承禧鈐印を有する李公麟「瀟湘臥遊図巻」(東京国立博物館蔵)に附された跋文などから、劉承禧と董其昌らの骨董趣味を介した交友関係を考察し、劉守有と王世貞・王世懋兄弟にも交友関係があったことを指摘して、『金瓶梅』流伝の背後に形成されていた人脈について明らかにしたい。
- 11:00-11:40 「南宋の志怪小説集『夷堅志』にみえる他書の引用について」
・南宋の説話集『夷堅志』は、洪邁(1123―1202)が収集・編纂した、宋代を代表する大部の志怪小説集である。
・『夷堅志』収録の説話は、自身の体験談や詩話風の説話のほか、他書から引用したものも含むが、その大半は、当時の士大夫に加えて、僧侶、農民、術士など、幅広い階層の提供者からの聞き書きである。『夷堅乙志』自序によれば、洪邁は『夷堅志』に収録された話は、全て自ら事実検証を行った実話であることを前提条件としていた。
・では洪邁は『夷堅志』を編纂する際に、入手した原話をどのように記録していたのか。それを考察する手がかりとして、今回の発表では、洪邁が他書から引用したと明記された話の中から、同時代の志怪小説集の郭彖『睽車志』や、同時代の詞話である王灼『碧鶏漫志』など、現存して確認できるものを取り上げて比較参照しながら、実話の記録を標榜する、洪邁の編纂がどのようなものであったのか検証してみたい。
10:10-10:15 休憩(5分)
10:55-11:00 休憩(5分)
〔午後〕特別企画【一般公開】
『中国古典“演劇”(小説)のここが面白い!』第3回「研究者、推し雑劇を語る」
- 日時:2026年3月15日(日) 13:00-17:45
- 開催形式:対面とオンライン配信の併用(オンラインアクセス方法に関しては3/13夜送信予定のメールにてご案内いたします)
- 対面会場:龍谷大学大宮学舎東黌303教室
- 申し込みフォーム
プログラム
- 12:30 開場・受付開始
- 13:00-17:45 発表・質疑応答
- 発表者
- 13:00-14:10 発表第1部
- :「趙氏孤児――義と復讐の物語」
- :「『元曲選』とインフルエンサー――臧懋循のメディア戦略
- :「張飛の黒い馬――赤兔馬なんざ目じゃないぜ!?」
- 14:20-15:20 発表第2部
- :「新しい女性像の誕生――関漢卿作品のヒロインたち」
- :「元雑劇の正旦(ヒロイン)たち」
- :「元雑劇に描かれる王昭君と楊貴妃」
- 15:30-16:30 発表第3部
- :「裁かれる龍」 ※オンライン参加
- :「元雑劇にみるお笑い」
- :「元雑劇のお坊さん」
- 16:40-17:40 質疑応答
- 17:40-17:45 閉会あいさつ
- 18:00- 懇親会 ※非会員の方のご参加を歓迎いたします。有料。
■2025年度大会■
- 日時:2025年9月13日(土)午後・14日(日)午前・午後
- 開催形式:対面とオンライン配信の併用(アクセス方法に関しては別途送信しますメールによる案内をご参照ください)
- 対面会場:東京大学本郷キャンパス 国際学術総合研究棟内 文学部3番大教室
- 9月13日(土)は会員限定、14日(日)特別企画は一般公開にて実施します。
大会プログラム【会員限定】
〔第1日〕9月13日(土) ●12:30- 研究発表【会員限定】
12:00-12:30 開場・受付
12:30-13:00 自己紹介・近況報告
研究発表
- 13:00-13:50 「毛宗崗と『琵琶記』の評語」
清の毛宗崗が添削した『毛宗崗批評三国志演義』評語には異民族の登場人物、特に異民族の女性武将に強烈な差別意識が読み取れる。また、毛宗崗は失明した父親である毛綸を手伝って、『第七才子書』(『琵琶記』)の評語を書き記している。
それでは、『第七才子書』(『琵琶記』)の成立に参画した毛宗崗は父親の毛綸にどのように影響されたのかというのが問題になる。特に、『琵琶記』の評語に見える父親毛綸の道徳観や女性観は息子の毛宗崗にどのような影響を与えたのであろうか。
本発表では、まず、毛綸によって評語をつけられた『琵琶記』に関わる先行研究の概況を述べる。それを踏まえて『琵琶記』の評語を整理・分析し、『琵琶記』の評語で毛綸が強調しようとしたもの、特に、女性にどのような道徳的な規範を求めるのか、毛綸の『琵琶記』の評語と毛宗崗の『三国志演義』の評語との共通点を比較検討しながら、毛父子の女性観、道徳観、及び小説理論に迫る。 - 14:00-14:50 「白話小説のマクラと『水滸傳』」
石渠閣本『水滸傳』の序文に、百回本の成立当初、各回の冒頭には講釈のマクラのような部分があったが、嘉靖年間に郭勛が重刻した際にこの「致語」は削除され「本傳」のみが残った、という伝聞が記されている。同様の記述は他の複数の文献にも見られる。従来の研究では、独 立した物語をそなえたいわゆるマクラが長篇の毎回冒頭についていたとは信じがたいとして否定するか、あるいは「致語」の意味を回頭の詩詞を指すものと解釈することが多かった。本発表では、これらの記述について再検討を試みる。
百回本『水滸傳』には、回頭の詩詞の後、本筋再開の前に語り手によるコメントがある例がいくつか見られる。この部分に、削除された「致語」の痕跡を見いだすことは可能であろうか。そこでまず短篇白話小説のマクラについて、「清平山堂話本」「熊龍峯四種小説」および「三言二拍」を対象に、先行研究をふまえつつその形式・内容・用語などを改めて整理する。そのうえで、古い『水滸傳』に実際にマクラがついていた可能性について考察する。 - 14:50-15:40 「『封神演義』の人物図集『封神真形図』とその旧蔵者沈能毅について」
台湾・国家図書館に『封神真形図』と題する『封神演義』の人物図集が蔵される。白描画。2冊、全50葉50幅。上半葉に人物 1 名の図を描き、下半葉は多く空白だが、『封神演義』の詩を摘録する葉も少しある。款識や題跋はないので、作者も成立時期もわからない。乾隆から光緒にかけて刊行された『封神演義』の木版本数種(十九巻本の重刊本)に冠される人物図と共通する図柄が多い。しからば『真形図』は『封神演義』の版本の図の下絵なのか。それとも好事家が版本の図を模写したものに過ぎないのか。
『真形図』には沈能毅なる人物の蔵書印が押されている。沈能毅とは何者か。浙江桐郷の人で、初め上海のジャーナリストだったが、のち官に転じ、張学良の秘書や北平財政部印刷局局長を務めた。1938 年、日本の傀儡政権である南京維新政府に出仕して、実業部次長の職に就いた。翌年罷免されたが、その後も民間で対日協力を続け、1944 年ごろ、死去したと思われる。つまり民国期の人であり、『真形図』の成立時期を限定する役には立たない。ただ沈能毅に関して重要なのは、彼の兄が著名な漫画家、沈泊塵(1889-1920)だったことである。すると『真形図』は泊塵が描いたのではないか、という疑いが起こるが、書風は異なるので、その可能性はいちおう退けられる。
『真形図』の成立時期を知る手掛かりは下半葉の詩にある。これは『封神演義』から摘録したものだから、詩の字句の異同を調べれば、『真形図』が拠った版本を特定できるのではないか。果たして『真形図』の詩は人物図を冠する十九巻本の重刊本(乾隆 47 年刊・呉郡崇徳書院蔵板本)よりも、場面図を冠する最後の版本である十九巻本の原刊本(刊年未記載)のほうが近かった。『真形図』は人物図を冠する『封神演義』の版本に先行し、その下絵だった可能性が俄然高まった。ただし人物図を冠する版本として最古の乾隆 34 年・致和堂刊本を確認できていないので、最終的な結論はまだ出せない。 - 15:50-16:40 「鈴木真海の翻訳文体と規範意識——漢文叢書の口語体化と読者層の広がり」
大正時代以降、『支那文学大綱』『和訳漢文叢書』『新訳漢文叢書』『国訳漢文大成』『支那文学大観』などのいわゆる漢文叢書が盛んに刊行された。これらは従来、「Literature」としての漢文の確立に果たした役割も含め、『国訳漢文大成』から『支那文学大観』へという流れや、白話小説受容史という流れから論じられてきた。本発表では、その漢文叢書類の編者のうち、『支那文献叢書』(1925)や『国訳本草綱目』(1929-1932)をてがけた僧侶・新聞記者の鈴木真海(1888-1959)による翻訳文体の特徴を分析し、かつその文体観の由来について、師である新聞記者や独特な漢文読解方法から考察する。それにより、漢文叢書史や白話小説受容史のなかでも画期とされる大正末期~昭和初期における、鈴木による「わかりやすさ」の追求や口語体認識などの重要性を示し、「支那」という国別カテゴリに再編成(他者化)されていく漢文脈の一端を明らかにする。
- 16:40-17:30 「スーパー歌舞伎『新・三国志』をどう位置づけるか」(仮題)
二代目市川猿翁(三代目市川猿之助 1939-2023)が創設したスーパー歌舞伎のうち、1999年初演の『新・三国志』は、その後に『新・三国志Ⅱ 孔明篇』『新・三国志Ⅲ 完結篇』と、スーパー歌舞伎唯一のシリーズものに発展し、『ヤマトタケル』につぐスーパー歌舞伎の代表作である。歌舞伎公演に新作が多くなった現在、スーパー歌舞伎は令和の新作歌舞伎にも大きな影響を与えている。
『新・三国志』はシリーズ観客動員数が百万人を超える大ヒット作であり、四代目市川猿之助も 2022 年歌舞伎座と 2023 年博多座で『新・三国志 関羽篇』として再演している。しかしその内容には戸惑いを覚えた三国志ファンも多かったのではなかろうか。
本発表では、このスーパー歌舞伎『新・三国志』を構成する諸要素について分析をおこない、スーパー歌舞伎『新・三国志』を三国志文化の中にどう位置づけるべきかを検討していきたい。
13:50-14:00 休憩(10分)
15:40-15:50 休憩(10分)
17:30-18:00 総会
18:30- 懇親会
〔第2日〕9月14日(日)午前 特別企画①【一般公開】
2025年度大会特別企画① 小松謙『熱狂する明代 中国「四大奇書」の誕生』(KADOKAWA,2024)合評会
9:00-9:30 開場・受付
9:30-9:35 開会あいさつ・趣旨説明
- 9:35-9:45 コメント①
- 9:45-9:50 回答①
- 9:50-10:00 コメント②
- 10:00-10:05 回答②
- 10:05-10:15 コメント③
- 10:15-10:20 回答③
- 10:20-10:30 コメント④
- 10:30-10:35 回答④
- 10:45-11:45 全体討論
〔第2日〕9月14日(日)午後 特別企画②【一般公開】
『中国古典小説のここが面白い!』第2回「研究者、推しキャラクターを語る」
- 日時:2025年9月14日(日) 13:00-18:00
- 開催形式:対面とオンラインの併用
- 対面会場:東京大学本郷キャンパス 国際学術総合研究棟内 文学部3番大教室
- 一般参加者向け申し込みフォーム
プログラム
- 12:30 開場・受付開始
- 13:00-18:00 発表・質疑応答
- 発表者
- 13:00-14:10 趣旨説明/発表第1部
- :聞仲(『封神演義』)
- :孫臏と龐涓(『列国志伝』ほか)
- :白蓮岸(『帰蓮夢』)
- 14:25-15:25 発表第2部
- :応伯爵(『金瓶梅』)
- :林黛玉(『紅楼夢』)
- :王伯当(『説唐』ほか)
- 15:40-16:40 発表第3部
- :石秀(『水滸伝』)
- :李逵(『水滸伝』)
- :張飛(『三国志演義』)と尉遅敬徳(『隋唐両朝史伝』ほか)
- 16:55-17:55 質疑応答
- 18:30-20:30 懇親会 ※非会員の方のご参加を歓迎いたします。有料。
